
被災された方への心理的支援
このたびの災害で被害に遭われたことへ
心よりお見舞い申し上げます。
大切な人やものを失い、日常が一変するという出来事に、言葉に尽くせないほどの
苦しみや戸惑いを抱えておられることと思います。
被災の体験は、物理的な被害だけでなく、心の中にも深い痕跡を残します。
不安、怒り、虚無感、何も感じられない感覚……そうした心の動きは、決して異常なものではなく、極限の状況に置かれた人に自然に生じる反応です。
〈凪〉では、そうした"言葉にしにくい「こころの声」"に、できる限り丁寧に耳を傾けることを大切にしています。
時間:50分
料金:3,000円/回
※個別の経済的事情に応じてご相談いただけます

災害支援
― 支える人と、支えられる人の、心の安全を守るために ―
災害とこころの支援
自然災害は、暮らしを一変させるだけでなく、
人間関係のつながりや
人生そのものまでも揺るがせます。
その影響は被災された方に限らず、
支援に携わる教職員、
行政職員、福祉職、NPOスタッフ、ボランティア、心理職といった援助者にも及びます。
「凪」では、
セラピストの"8,000時間以上の災害支援経験"を活かし、被災された方と支援に関わる方々のための
心理的支援を行っています。
その基盤には「支援とは、心の安全を守る営みである」という考えがあります。

教育・行政・福祉・NPO・ボラ ンティア
などの支援者の方へ
災害支援に関わる方々は、
被災者の声に日々耳を傾け、時に強い感情や混乱に触れる中で自らの心にも深い影響を受けています。
こうした中で生じる感情の重なりや自己犠牲、
共感疲労による心身の消耗は、"二次受傷" として知られています。
また、多くの支援者が、自身の「疲労」や「限界」を言葉にすることを後回しにし、
"内的な孤立や孤独”を抱えながら活動を続けているのが現状です。
〈凪〉では
「支援前」「支援中」「支援後」にわたって、
以下のような支援者ケアを行っています。
・支援動機と目的の確認
・支援前・支援中・支援後の心のケア
・燃え尽きや無力感への対応
時間:50分
料金:10,000円/回
(オンライン可)

心理職(臨床心理士・公認心 理師)の方へ
心理職においても、
災害支援は特別な倫理と介入技術が求められる分野です。 専門職として十分な経験を積んでいても知らず知らずのうちに"専門職としてのアイデンティティ"が揺らぐことがあります。
とくに、災害文脈におけるトリアージの判断、多職種連携、支援対象との距離感、支援後の無力感などは、"専門家としての「孤独」や「判断の孤立」を
生みやすい課題"です。
「凪」では、スーパーヴィジョンの形で以下のような支援を行っています。
・専門職としての振る舞いと内的成長
・支援内容の見立てと援助方針の確認
・感情の棚卸しとセルフモニタリング
・二次受傷の予防と自己調性の回復
・支援者の限界・無力感・バーンアウトへのケア
時間:60分
料金:13,000円/回
(オンライン可)

組織・団体・学校等への 心理教育・研修
災害時の心理教育的支援は、
単なる情報提供にとどまらず、
組織や地域の中で「心の安全を育てる文化」を醸成する土台となります。
「凪」では、災害に関わる組織・団体に対し、以下のような内容で研修を実施しています。
・災害時の心理反応とこころのケア
・PFA(心理的応急処置)の実践的理解
・被災者との関わりにおける注意点
・援助職としてのセルフケアと燃え尽きの予防
※ PFA(心理的応急処置)の研修には国立精神・神経医療研究センターに申請が必要です。
時間:90分
料金:30,000円/回(交通費別)
※対象や目的に応じて内容の調整が可能です。
誠実な支援の取り組みとして
災害支援は、ともすれば「無償であるべき」と考えられることもあります。
けれども、被災された方のこころに深く触れる支援には、繊細な判断と高度な専門性が求められます。
〈凪〉では、支援を受ける方の心の安全と、支援を届ける側の持続可能性をともに大切にするという観点から明朗な料金体系のもと専門的な支援をご提供しています。
これは専門的な実践を誠実に積み重ねていくための責任ある選択であると考えています。
最後に
私は、災害支援の現場で「声を出せないまま、内側で疲弊している人」に幾度となく出会ってきました。
それは被災者に限らず、支援者にも、そして心理職にも共通する現象です。
「誰かを支える」ために、自分の声を敢えて抑える人にとって、「静かに話し、自分の輪郭を取り戻す時間」は、何よりの回復につながります。
それは決して贅沢なものではなく、「支援を続けていくために必要な営み」です。
〈凪〉は、そのような時間と場を、専門的な支えのもとでご提供します。
どうぞ必要なときに、必要なだけ、安心してご相談ください。

